2019年04月01日
葬儀や通夜の際は様々な儀式が行われていますが、その中でも特に代表的な儀式が焼香です。仏事では粉状のお香である抹香を焚くことが一般的で、大きく分けて立ったままで行う立礼焼香と座って行う座礼焼香があります。その違いとマナーも知っておきたいところですが、基本的には作法やマナーは同じようなものとなっています。
立礼焼香の場合は、焼香台の前の少し手前で遺族や僧侶に一礼し、焼香台の前で遺影に一礼します。このとき数珠は左手に掛け右手で抹香をつまみ、額におしいただきます。その後は抹香を静かに香炉にくべ合掌し、少し下がって遺族に一礼歯石に戻ります。
多くの葬儀場では立礼焼香が行われていますが、畳敷きの式場では座礼焼香が行われます。お寺や自宅で葬儀を行う場合はこうしたスタイルが多くなっています。この場合は順番がきてもち上がって移動するのではなく中腰で移動するようにしましょう。
自分の席に戻るときも立っての移動はマナー違反となりますので注意が必要です。移動はできるだけスムーズにきれいに行いたいところですが、移動する際は膝をついたまま両手を使い、滑るように移動するとスムーズです。座布団が用意されていますが、座る前には一礼をするのも忘れないようにしましょう。